1900円もするナポリタンをご馳走になったら、
なぜか父の料理のことを思い出した。
夕食が終わった後に帰って来て作り出す父の料理がすごくおいしそうで、まとわりついて食べさせてもらう時間が好きだった。
特に思い出深いのは、豚バラ肉と玉ねぎ、ピーマンの炒め物。調味料などなしで油で炒め、ウスターソースをかけて食べるのだが、これがおいしかった。肉がない時は魚肉ソーセージでもいけた。
父は新しい料理や料理道具を持ち込む人だった。
まずは炊飯器。そしてジンギスカン鍋など、他所で知った物を相談なしに持ち込む。
深夜、和菓子職人が使うような鍋であんこを作っていたこともあって、立派な最中ができた。
ドーナツも忘れられない味だ。
春は山菜秋にはキノコ🍄🟫煮物に揚げ物、畑を作るようになってからは、畑になったイチゴ🍓でシャーベットを作り、四季折々の野菜を使った料理。
孫たちが思い出深いのは、おじいちゃんのトンカツらしい。
生活の中で食が占める部分を楽しく大切にしてきたことは、今の生活を豊かにしてくれている。たとえチープな食材でも、食べたいという気持ちを大切にして、ちょっとした工夫で高級な料理に匹敵する自分だけのご馳走になるということを教えてもらったような気がする。
父が残してくれた財産の一つでした。ありがとう。

